Artwork

The Virgin Mary in Prayer

The Virgin Mary in Prayer, by Albrecht Dürer, oil, 1518
The Virgin Mary in Prayer, by Albrecht Dürer, oil, 1518

The Virgin Mary in Prayer is an oil painting by the Northern Renaissance artist Albrecht Dürer. It dates from 1518 and is held in the collection of the Gemäldegalerie Berlin.

About this work

概要

『祈る聖母マリア』は、ドイツ・ルネサンスの画家アルブレヒト・デューラーが1518年に制作した宗教画である。リンデン材の板に油彩で描かれ、縦53センチメートル、横43センチメートルの大きさを持つ。胸元で両手を組み、視線を左上方に向けた聖母の半身像が描かれている。左上隅には1518年の署名と年代記が見られる。現在同作品はベルリンの絵画館に所蔵されており、1894年に同館のコレクションに加えられた。

主題と意義

この絵画は、聖母マリアが胸元で両手を合わせ、頭を左上方に向けて solitary prayer している瞬間を描いている。この視線の方向は、本作がもともと信仰用二連祭壇画の右側の翼板として機能していたことを示しており、左側にはキリスト像が描かれていたと考えられる。学者エルヴィン・パノフスキーは、失われた対作品が『悲しみの人』のキリストであったと推論したが、他の学者は『エッケ・ホモ』であった可能性も示唆している。上方を向く視線は聖母の神との交信を意味し、画面をぎりぎりまで切り取った親密な構図は、個人の信仰のためのものであり、不在のキリスト像との静かな対話を意図して設計された。

技法と様式

デューラーはリンデン材の板に油彩を用い、エナメル状の肌の表現と繊細な衣装質感の描写によって、極めて洗練された画面を実現している。構図は画面ぎりぎりまで切り取られ、人物が空間内で威圧的な存在感を放つ。色彩は特に鮮やかで、温かみのあるオレンジとピンクを、冷たい紫と緑でバランスさせている。聖母は淡い青緑色の下着、オレンジ色のフード付きベール、深い紫色の裏地、そしてピンクがかった袖口を身にまとっている。背景は縦に分かれて、温かみのある赤と斑の緑の領域となっている。左上から差し込む光が顔と衣装を照らし、緻密な陰影表現を生み出している。この色彩的な明るさは、特にジョヴァンニ・ベッリーニの影響を受けたヴェネツィア派の伝統を、北ヨーロッパの構図様式に移し替えたものである。

歴史と来歴

この絵画は1894年に売却されるまで、ヴェネツィアのモロジーニ・ガッテンブルクコレクションに所蔵されていた。ヴィルヘルム・フォン・ボーデがその競売で本作を落札し、ベルリンの絵画館に寄贈した。現在も同館に所蔵されている。本作の極めて忠実な模写が銅板上に描かれ、ヴェネツィアのギャラリー・アッカデミアに所蔵されている。この模写は16世紀末から17世紀初頭に制作されたもので、原作の初期の受容と価値を証明している。

背景

1518年に制作された本作は、宗教改革がドイツの宗教的・政治的構造を再編していた激動の時代に生まれた。この時期、絵画は信仰と文化的主張のための強力な手段として機能した。人文主義的傾向を持ち、自らの公的イメージを積極的に構築したデューラーは、このような複雑な状況を絵画を通じて航行した。本作は、彼が北と南の架け橋としての役割を体現したものであり、1505年から1507年のヴェネツィア滞在中に吸収した地中海の近代性と、ゲルマン的厳格さを融合させている。ベールに描かれた珍しいオレンジ色の布地は、ヴェネツィアの商館でしか入手できない特定の素材であり、本作の様式的・物質的なイタリアとの結びつきをさらに強固なものにしている。

影響

本作の初期の影響は、ギャラリー・アッカデミアに所蔵される現存の模写によって文書化されている。この模写は、デューラーの信仰画が17世紀の変革期にいかに受容され、複製されたかを示している。パノフスキーが特定した対作品の可能性がある『救世主』像は、ニューヨークの個人コレクションに所蔵され、大幅に重描されたものであるが、本作のもとの二連祭壇画形式に関するその後の学術研究の基盤となった。この絵画は、ドイツ・ルネサンス期におけるデューラーの北ヨーロッパの伝統とヴェネツィア派の色彩主義の融合の顕著な例として、現在も研究が続けられている。

Virgin in Prayer
Virgin in Prayer, Unknown

Artist & collection

Portrait of Albrecht Dürer

Artist

Albrecht Dürer

Albrecht Dürer spent his life in Nuremberg, a busy German city where artists traded prints like currency.

This work is in the public domain (CC0). Image source: Gemäldegalerie Berlin open access. Spotted an error in this record? Tell us.