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Portrait of Miguel Ricardo de Alava

Portrait of Miguel Ricardo de Alava, by George Dawe, oil, 1818
Portrait of Miguel Ricardo de Alava, by George Dawe, oil, 1818

Portrait of Miguel Ricardo de Alava is an oil painting by the British Romanticist artist George Dawe. It dates from 1818 and is held in the collection of the Hermitage Museum.

About this work

概要

「ミゲル・リカルド・デ・アラバの肖像」は、イギリスの画家ジョージ・ドーが1818年に制作した油彩・キャンバス画である。縦91cm、横71.5cmの本作は、スペインの将軍・政治家であるミゲル・リカルド・デ・アラバ・イ・エスキベルの半身像である。現在、ロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に所蔵されている。本作は、トラファルガーの海戦とワーテルローの戦いの両方を目撃したという稀有な経歴を持つ著名な軍人の姿を、ヨーロッパの軍事貴族の肖像で名高い肖像画家の手によって残した重要な記録として位置づけられる。

主題と意義

本作は、1835年にスペインの首相を務めたスペイン将軍ミゲル・リカルド・デ・アラバの肖像であるが、彼の最も特異な軍事的業績として知られる。トラファルガーの海戦では英軍の敵対者として戦艦サンタ・アナの海兵隊員として戦い、後にはワーテルローの戦いでウェリントン公爵の副官として英軍と共に戦ったという唯一無二の経歴を持つ。本作は、正装した軍服と胸元の勲章を通じて、その生涯の重みを表現している。赤い綬に星型の勲章と円形のメダルが並ぶこれらの装飾は、彼の高い位階と国際的な軍事奉仕を視覚的に示す記号として機能する。彼の表情には、静かな威厳と、深い憂いや疲労を含んだ複雑な心理的深みが宿っており、長年の軍事・政治的重責がもたらした重圧を暗示している。

技法と様式

ドーは油彩・キャンバスにて、特に被写者の顔貌、肌の質感、手の描写において緻密な造型を重視した滑らかで抑制された筆致を用いている。構図は四分之三の姿勢で、被写者をやや中心から外した位置に配置し、動的な非対称性を生み出している。紺色ないし黒色の外套が肩と左腕に掛けられ、その襞は量感と重みを伝えるように描写されている。黒い軍服の豪華な金糸刺繍の襟は、素材感の対比を鮮明に浮かび上がらせる。色彩は深い茶色、黒、金を基調とし、赤と白がアクセントとして加えられている。光は左側から差し、被写者の顔、金の襟、置かれた右手を柔らかく照らし出す一方、構図の右下は陰影に溶け込み、全体に荘厳さと重厚感を高めている。

歴史と来歴

1818年頃、おそらくブリュッセルで制作された本作は、ドーが1819年にロシアへ永住移住する以前の作品である。のちに本作はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館のコレクションに入り、現在に至る。そのエルミタージュへの所蔵は、同館が所蔵するドー作品の龐大な規模と一致する。同館のドー作品は、主に冬宮殿軍事画廊のために描かれたロシア将軍たちの肖像で構成されている。スペイン将軍のこの肖像がいかにして帝政ロシアのコレクションに入ったかについて、現存する記録では具体的な経緯は明らかでないが、本作の制作時期は、ドーがアレクサンドル1世から決定的な依頼を受ける直前の時期と重なる。

背景

ジョージ・ドーは、本作を制作した時期に、キャリアにおける決定的な転換点を迎えていた。古典的主題で初期の名声を確立した後、より収益性の高い肖像画の分野へ転向し、ケント公夫妻の庇護を得た。1819年、本作の翌年、ドーはケント公と共にヨーロッパを巡り、その過程で軍事関係者や外交官の肖像を描いたことでアレクサンドル1世の注目を集めた。これがきっかけとなり、冬宮殿のために300点以上のロシア将軍の肖像を描く大規模な依頼を受け、このプロジェクトは彼をヨーロッパの名士とし、宮廷第一肖像画家の称号を授けた。アラバの肖像は、ドーの最も著名な作品群を特徴づけたヨーロッパの軍事指導者たちの世界を反映しているが、アラバ自身はロシア軍人ではなく、スペインの外交官・将軍であった点で異なる。

Posthumous portrait of Herman Willem Daendels (1762-1818). Gouverneur-generaal (1808-10)
Posthumous portrait of Herman Willem Daendels (1762-1818). Gouverneur-generaal (1808-10), Raden Saleh

Artist & collection

Portrait of George Dawe

Artist

George Dawe

George Dawe (6 February 1781 – 15 October 1829) was an English portraitist who painted 329 portraits of Russian generals active during Napoleon's invasion of Russia for the Military Gallery of the Winter Palace.

Hermitage Museum

Museum

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