Artwork

聖トマス使徒

聖トマス使徒, by El Greco, oil, 1608
聖トマス使徒, by El Greco, oil, 1608

聖トマス使徒 is an oil painting by the Mannerist artist El Greco. It dates from 1608 and is held in the collection of the Museo del Prado.

About this work

エル・グレコは、イエスの十二使徒の一人である聖トマスの絵画を描いた。これはキャンバスに油彩で、1608年頃に制作された。現在はマドリードのプラド美術館に展示されている。

エル・グレコは、長く伸びた人物像と、明るくほとんど輝くような色を好んだ。この作品はその様式を存分に示している。

エル・グレコの作品をもっと見るには、プラド美術館を訪れてほしい。

主題と意味

この絵画は、聖トマス使徒を栄光に輝く聖人ではなく、一介の平民として描いている。その顔貌は、グレゴリオ・マラニョンが提唱した、エル・グレコがヌエンシオ病院の精神病患者をモデルに用いたという説と合致する。使徒としては異例なことに、この人物像には殉教や宣教を伝統的に示す特定の属性や象徴が欠けている。むしろ、作品は被写体の激しい表情と、ギリシャ文字のデルタとシータで構成された画家の署名によって、その正体を確立している。構図はエル・グレコの使徒シリーズで確立された形式に従い、聖人が右を向き、手を上げているが、その筆致は図式的であり、巨匠自身の手による未完の可能性を示唆している。

技法と様式

この作品は、1608年から1614年の間に制作された、72センチメートル×55センチメートルのキャンバスに油彩による絵画である。肩には、デルタ(δ)とシータ(θ)のギリシャ文字のイニシャルが薄く記されており、これは署名と解釈されている。筆致は、特に使徒の衣において、緩やかで引きずるような描写が特徴であり、図式的で、おそらく未完であるように見える外観を生み出している。これは画家の工房との協働を反映している可能性がある。構図はシリーズ内の他の使徒のポーズを反復しているが、特定の属性を欠いており、緑のマントと青のチュニック、そして茶赤色の布地が、異例な配置で組み合わされている。人物は右を向き、右手を上げている点は他の使徒の描写と一致する一方、表現はグレゴリオ・マラニョンの理論に基づいており、エル・グレコがヌエンシオ病院の患者をモデルに用いたとされ、聖人を平民的かつ心理的に激しい様相で描き出している。

歴史と来歴

『聖トマス使徒』は、エル・グレコによって1608年から1614年頃に制作され、アルマドロンスの使徒群像として知られるシリーズの一部である。このシリーズは、スペイン・グアダラハラのアルマドロンスの教区教会のために当初依頼されたものである。この作品はマドリードのプラド美術館のコレクションに加えられ、現在も同館に所蔵されている。ハロルド・ウェセーのエル・グレコ作品目録では194番として登録されており、右肩にはデルタ(δ)とシータ(θ)のギリシャ文字のイニシャルが署名として記されている。エル・グレコによる『聖トマス使徒』はマドリードのプラド美術館に所蔵されている。同館の所蔵番号194として登録され、アルマドロンスの使徒群像シリーズの一部を成している。この作品は当初、スペインのアルマドロンスの教区教会のために制作され、後に美術館の所蔵品となった。プラド美術館では、エル・グレコの使徒シリーズや宗教画に焦点を当てた展示の一部として展示されてきた。

文脈

『聖トマス使徒』(1608年頃-1614年)は、エル・グレコの使徒絵画の変奏曲であり、当初はトレド大聖堂のために意図されたアルマドロンスの使徒群像シリーズの重要な構成要素である。美術史研究、特にグレゴリオ・マラニョンによる研究は、この人物像の表情を用いて、画家がヌエンシオ病院の精神病患者をモデルに聖人を描いたという説を支持している。ハロルド・ウェセーは、この作品を彼の決定版目録において194番として登録し、巨匠自身によるものが図式的で、おそらく未完であり、完成は工房に委ねられたとされる晩年の作品として分類している。様式的には、この絵画は緩やかで引きずるような筆致と、聖人の向きを変えた姿勢を通じて、マニエリスムの規範に従っているが、他のバージョンの使徒に見られる特定の属性を欠いており、エル・グレコのより広範な宗教的制作における独自の研究として提示されている。

遺産

この絵画の遺産は、エル・グレコのアルマドロンスの教区教会のための使徒群像シリーズにおける役割に根ざしており、このプロジェクトは、作品の歴史的分析に記録されているように、ヌエンシオ病院の患者を含む非伝統的なモデルの使用に関する学術的理論に貢献した。美術史家ハロルド・ウェセーによる目録登録を通じてプラド美術館のコレクションに組み込まれ、その重要性が認められていることは、マニエリスムの宗教美術の研究におけるその意義を強調している。緩やかな筆致や、ギリシャ文字のイニシャルδとシータθといった象徴的な細部によって特徴づけられるこの作品の独特な構図は、学術文献や機関記録で指摘されているように、エル・グレコの様式的変遷と工房の慣行に関するより広範な議論に情報をもたらしている。

The Apostle St. Andrew
The Apostle St. Andrew, Unknown

Artist & collection

Portrait of El Greco

Artist

El Greco

Doménikos Theotokópoulos was born in 1541 in Candia (modern Heraklion), the capital of Venetian-ruled Crete, where he was trained in the post-Byzantine tradition of icon painting.

Museo del Prado

Museum

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