Artwork
La Balancoire

La Balancoire is an oil painting by Jean-Baptiste Pater. It dates from 1725 and is held in the collection of the Fitzwilliam Museum.
About this work
概要
『La Balancoire』(邦題:『ブランコ』)は、フランスの画家ジャン=バティスト・パテルによる油彩画である。1710年から1736年の間に制作され、キャンバスに油彩で描かれた本作は縦46.3センチメートル、横56.5センチメートルのサイズで、風景画のジャンルに分類される。現在はケンブリッジのフィッツウィリアム博物館に所蔵されており、収蔵番号PD.22-1977で登録されている。この絵画は、パテルの師であるアントワーヌ・ワトーが先駆けたフランス・ロココ絵画の一分野である「フェート・ガランテ」の重要な例であり、優雅な人々が屋外でくつろぐ様子を描写している。
主題と意味
構図の中心には、大きな木から吊り下げられたブランコに座るピンクのシルクドレスの女性が描かれている。彼女の左には赤いコートを着た男が立ち、ブランコに繋がれたロープを持っており、その足元には小さな犬が休んでいる。周囲には他の大人や子供たちが複数おり、右下の前景には青とグレーの服装をした女性が座り、黄色い服の人物が隣にいる。また、木の幹の近くでは二人の子供が抱き合ったり遊んだりしている。この場面は18世紀のフランス絵画で人気のある主題を捉えており、遠くの丘や柔らかな雲が広がる公園のような風景の中で、貴族の余暇を描いている。雰囲気は軽やかで気楽であり、愛の駆け引きや、ロココの芸術家たちが好んだ親密で小規模な情景を想起させる。彼らは広範なフェート・ガランテの伝統から個別のモチーフを抽出し、独立した主題として昇華させた。
技法と様式
キャンバス支持体に油彩で描かれた本作は、パテルの成熟した様式に特徴的な洗練された筆致を示している。筆遣いは滑らかで磨き上げられており、形態間の移行が慎重に調和されている。パテルは豪華な布地や濃い葉の質感に細心の注意を払った。パレットには、森の床や背景のために暖色系の土色や深い緑が用いられ、ピンク、青、黄色のパステル調のアクセントが人物の衣装を際立たせている。光は構図全体に均等に降り注ぎ、ブランコ上の中央の女性を照らし出している一方、上を覆う木は対照的な影の領域を作り出し、屋外の集まりの親密な雰囲気を強調している。
来歴と所有
本作の記録された歴史は1827年にフレデリック・ド・ニール・ウィリアムズにまで遡る。その後、ラヴァレット侯爵夫人とエミリー・ディグビー卿のコレクションを渡り歩いた。1951年にはロンドンで行われたA.E.H.ディグビーの競売に出品され(ロット29)、パテル作として帰属付けられた。その後はジョン・ターズビー夫人、続いてミシェル・ド・プレ・ルーズ伯爵の所有となり、1976年11月26日にロンドンのクリスティーズでロット19として出品された。フィッツウィリアム博物館は1977年に、パーシバル基金、ナショナル・アート・コレクションズ・基金、およびヴィクトリア&アルバート博物館購入助成基金の資金により、ミシェル・ド・プレ・ルーズ伯爵から本作を購入して収蔵した。
文脈
パテルとワトーはともにヴァランシエンヌの出身である。パテルは1710年頃、ワトーに弟子入りするためにパリへ移ったと考えられるが、ワトーの気性の激しさから間もなく破門された。1721年、死期を悟ったワトーはパテルをノジェンに呼び寄せ、パテルは後にその最後の数週間で絵画についてすべてを学んだと主張した。ワトーの様式と主題はフェート・ガランテを専門としたパテルに決定的な影響を与えた。パテルは1725年にアカデミー・ロワイヤル・ド・ペイントゥール・エ・ド・スクルプチュールに承認され、1728年に正式に会員となった。その際、1717年にワトーのために創設されたのと同じ「フェート・ガランテ」画家として認められた。ワトーの死後、パテルの需要は高まり、大きな成功を収め、1736年にはヴェルサイユ宮殿のための『虎狩り』の王室からの委嘱を受けた。彼の作品はフリードリヒ大王をはじめとする人々に広く収集され、大王は40点以上のパテルの絵画を所有していた。
遺産
パテルはニコラ・ランクレとともに、ワトーの影響を受けた多くの画家の中で最も重要な代表者の一人である。ワトーのフェート・ガランテから個別のモチーフや群像を選び出し、独立した主題として再構成するパテルの手法は、ロココにおける小規模で親密な情景への特定の傾向を反映している。『La Balancoire』のような作品は、パテルが生前に高く評価されたまさにその種類の精緻なフェート・ガランテであった。ブランコという主題に対するパテルの解釈は、18世紀のフランス絵画において最も人気のある主題の一つとして確立されるのに貢献し、後世の世代によるそのモチーフの有名なロココ様式の表現へと至る装飾的かつ愛情的な先例を築いた。
Artist & collection
Artist
Jean-Baptiste Pater (December 29, 1695 – July 25, 1736) was a French rococo painter.


















