Artwork
The Holy Family. The Rest on the Flight into Egypt

The Holy Family. The Rest on the Flight into Egypt is an unspecified painting by the Early Baroque Italian artist Giulio Cesare Procaccini. It dates from 1614 and is held in the collection of the Statens Museum for Kunst.
About this work
概要
『聖家族。エジプトへの逃避途上の休息』は、イタリアのバロック画家ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニによる1614年の板絵油画で、コペンハーゲンの国立美術館(Statens Museum for Kunst)に所蔵されている。1450ミリメートル×926ミリの本作は、17世紀初頭のミラノ派絵画におけるマニエリスムからバロックへの移行を象徴する作品である。聖家族のエジプト逃避という聖書的エピソードを、劇的な明暗法と強烈な情感の即時性をもって描き出している。プロカッチーニの成熟した作例として重要な本作は、ボローニャのマニエリスム的な訓練、ヴェネツィア派の色彩感覚、そして後のキャリアを定義する新たなバロック的感性を統合した姿を示している。
主題と意味
本作は、カトリック美術で人気のある主題である『エジプトへの逃避途上の休息』を描いたものである。ヘロデ王による虐殺から逃れる途中、聖母マリア、ヨセフ、幼子イエスが一時休息をとる場面が表現されている。プロカッチーニの表現は、暗く不定な背景に対して垂直構図で配置された3人の人物に焦点を当てている。前景には裸のキリスト幼子が立ち、体をわずかに捻り、頭を上方へ傾け、左手を上げてマリアの顔に触れようとしている。一方、右手は背後へと伸び、左上に部分的に見えるヨセフへと向かっている。マリアは前かがみになり、視線を下方へ落としており、右手は幼子の肩に、左手は小さな花を持っている。ヨセフは右手に丸い果実を持っており、これは人類の堕落とキリストによる贖いを暗示する属性である可能性がある。構図は家族の絆を三角形に配置し、幼子の上方への視線と広げられた腕が動的な動きを生み出している。風景や建築的設定が欠如しているため、鑑賞者の注意は完全に人間ドラマと人物間の情感的交流に集中し、左上からの劇的な光がキリスト幼子の体とマリアの顔を照らし出すことで、聖なる邂逅の劇的な親密さを高めている。
技法と様式
本作は、プロカッチーニが洗練された筆致を可能にする支持体である板に油彩で描かれている。パレットは深い茶色と黒を基調とし、温かみのある肌色と衣類の赤いアクセントが配されている。ヨセフの腕には緑色の袖が見える。光は左上から劇的に降り注ぎ、強い明暗法効果を生み出し、幼子の体と女性の顔を照らし出す一方で、背景は影へと沈み込んでいる。筆致は肌部分で滑らかな blending が施され、衣類ではよりテクスチャのある処理がなされている。この技術的アプローチは、プロカッチーニの二重の遺産を反映している。すなわち、父エルコレ・プロカッチーニ・エルデから学んだボローニャのマニエリスム的な精密さと、ミラノとジェノヴァで入手可能な作品を通じて出会ったヴェネツィア派の色彩感覚である。劇的な照明と静的な構図の不安定化を通じて伝えられる情感的強度は、本作をプロカッチーニのバロック的発展を特徴づける作品として位置づけており、そこでは動きと心理的な曖昧さが固定的な意味に挑戦している。
歴史と来歴
本作は1614年と日付が記されているが、ウィキメディア・コモンズの資料では1613年から1615年のより広い範囲が示唆されている。コペンハーゲンの国立美術館(Statens Museum for Kunst)にはKMS7319という収蔵番号が付けられ、現在も同館の国立コレクションとして所蔵されている。本作は複数の学術出版物で言及されており、1987年にオラフ・ケースターが著したジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニの研究や、1985年のヒュー・ブリグストークの単行本(図版13として本作が掲載されている)などが含まれる。また、1996年のエヴァ・フリースによる『100 mesterværker』や、1985年頃刊行の展覧会図録『Around 1610: the onset of the Baroque』でも取り上げられている。さらに、ピエール・ロゼンベルグによるサン=ノンとフラゴナールの『Panopticon italiano』との関連で言及されている。デンマークの国立コレクションに所蔵されていることは、いつか国立美術館のために購入されたことを示しているが、入手の具体的な経緯については利用可能な資料には明記されていない。
文脈
ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニは1574年にボローニャに生まれ、マニエリスム画家エルコレ・プロカッチーニ・エルデの息子である。彼はミラノで彫刻家としてキャリアを開始し、大聖堂やサンタ・マリア・プレッソ・サン・チェルソで活動した後、絵画へと転向した。1610年までに、聖カルロ・ボロメオを称える大規模なキャンバス6点(クアドローニ)を描き、競争の激しいミラノの芸術界で名声を確立した。その様式はボローニャのマニエリスムとヴェネツィア派の色彩感覚の影響を示しており、ミラノにおけるバロックの始まりを告げる画家として認識されている。『聖家族。エジプトへの逃避途上の休息』は、プロカッチーニがミラノとジェノヴァの富裕な家族のために小さな宗教画を制作していた時期に属しており、そこで彼はピーター・パウル・ルーベンスの作品と出会っている。この私的な信仰的委嘱という文脈が、本作の親密なスケールと情感的な直接性を説明する。1614年から1615年とされる本作の制作時期は、彼の主要な公共的委嘱の直後であり、1610年の『聖母子と幼い聖ヨハネと従天使たち』や1615年の『聖母と聖フランチェスコ、聖ドミニコおよび天使たち』といった他の重要な作品と並んでいる。
遺産
『聖家族。エジプトへの逃避途上の休息』は、彫刻的形態、マニエリスム的な優雅さ、バロック的な情感的ドラマを成熟した形で統合したプロカッチーニの作風を示す重要な位置を占めている。本作は北イタリアにおける初期バロック宗教美術の主要な例として複製・研究され、1980年代以降の学術文献や、国立美術館コレクションの傑作を紹介する博物館出版物に掲載されている。美術史的価値は、プロカッチーニの作風が完全なバロック的表現を達成した瞬間を記録し、父のマニエリスムを超えて、後のミラノ派画家に影響を与える劇的な照明と心理的複雑さへと移行した点にある。本作がイタリアのコレクションではなくコペンハーゲンに所蔵されていることは、後の世紀におけるイタリア・バロック絵画の国際的な分散を示している。プロカッチーニの作品群の中では、モデナの『割礼』やジェノヴァの『最後の晩餐』といった祭壇画と並び、公共的および私的な信仰的フォーマットにおける彼の幅広さを証明する作品である。
Artist & collection
Artist
Giulio Cesare Procaccini (30 May 1574 – 14 November 1625) was an Italian painter and sculptor of the early Baroque era in Milan.

















